希望

 日記を書けない日は、何も考えない、つまらない一日だったからかもしれない。捨ててしまいたいものが沢山ある。自分の過去を負担に思ったことは無いのだけれど、それはゼロの状態で東京に出てきて捨てるべきほどのものを何も持っていなかったからなのかもしれない。もう使わないのに貯め込んでいるものが多いと感じ始めたような気がする。去年丸々一年、使用しなかったものを全て捨ててしまおうと思う。こうすれば使えるからと持ちつづけていたのでは、切羽詰った気持ちも、フレッシュな気持ちにも、明日への希望も半減以下だ。どんなに大事な思い出の品物だって捨ててしまえ。記憶に留めておけばいい。誕生日の贈り物の、包み紙も箱もリボンも捨ててしまえ。たとえ誰がくれたものかさえ忘れてしまったとしても贈り物、そのものだけ永遠に身につけていればそれでいい。