ちっちゃくてこっそり一粒なめただけでポジティブに戻れる飴があったらいいのにと、ずっとその事・その飴の形・色と美味しさについてただ思いつめながら、大須観音から伏見へ自転車をかっ飛ばした。 ご用事の待ち時間の銀行で、アメリカのアンティークガラス…

平日に日記を書かないのは仕事のことを思い出したくないから。私の家には一歩も仕事に入ってきて欲しくない。仕事と、家とはほんとにまったく別世界だ。世界の仕組みが根本から違う。ヒラの上にチーフがいて、チーフの上に所長が居て、会社の外にはクライア…

前の日のことをすっかり忘れている。昨日は午後に晴れ始めて、ピカーって日が射したから嬉しくなって丘の向こうのブックオフへ行った。犬の散歩とたくさんすれちがった。買った本は吉行淳之介の短編集と村上春樹のエッセイと前田珠子の破妖の剣外伝。スーパ…

家畜人ヤプー、つい全部読んじゃったよ。通勤電車で少しづつ読む楽しみが無くなってしまった。しかしこんなに確かにひとつの世界を作り上げた作者がうらやましい。設定を完全にすれば世界が作動しはじめる。次からは彼はその中で思い切り心を遊ばせることが…

一週間働いた記憶が無い。金曜日って聞いてもどうにも信じられない。起きて出かけて働いておべんと食べて働いてと毎日同じ事をしていたからぴったり重なってしまって五日間の時間の厚みがゼロに消えたのだ。四次元を四次元目の軸の先端から見るとこんな風に…