大人の味

 苦いものは大人の味だ。社会で人と接し、折り重なる仕事の山の中身をまなうらにピック・アップしては想像しつつ。気の重い親戚づきあいをこなす合い間、一つ一つ落ち着いてやれば大丈夫、簡単だから良く考えてって自分を励ましながら。みこみのない、でも今も好きな人に、戦果はあがってる、頑張ろうよ、さて次はどうしてやろうかって考えながら。人は街角の(冬の新宿の、伊勢丹の脇の辺りの)一杯千円以上する珈琲を出す珈琲店の2階で、苦いコーヒーを飲む。人付き合いで弱った胃に、ひりひり沁みるんだこれが。
 っつーのがpnoのコーヒーのイメージ。大人コーヒー。苦いのは大人の味。で、関係無いですけれど、気が向いて買ってきたベビーベルを食べました。苦みばしっている。これも大人の味か……。「ベビーベル」っていう外国のチーズがあって、それはカラフルなロウで周りが覆われている丸く偏平な形のチーズなんです。一口サイズの小さいベビーベルはそこらのスーパーでも結構売ってる。じつは食べたあとそのロウをこねてミニチュアのいろんなものを造形するって遊びがあるらしくて、只おいしいってだけじゃなく、いつも捨てちゃうあのロウで、アートができるとは!! って! かわいらしさに目からウロコがおちた。pno大興奮。詳しくはサイト「dodo」さんこのページをどうぞ。で、mixiにも、みんながこねてつくったアートを持ち寄るコミュニティがあったの。さっそく入会なの。