いっしょに0歳から?
子育ては赤ちゃんと一緒に人生を生き直すようなものってよく言うけど、なんかちょっとわかったような気がした。
お母さんは赤ちゃんと一緒にいて、いつも赤ちゃんの気持ちを推し量ろうとしつづける。自分がそうだった記憶なんてこれっぽっちも無く、似たような生き物をいじった経験もなんも無いのに、この超弱そうなのがまさに地球一個の重さより重いんだかなんだかの人間の命そのものだっていきなり腕にぼんと入れられてもちんぷんかんぷんで何にもわかるはずがない。こいつは寒いのか暑いのか?
私が全部完璧にみてあげなきゃならないのに、言ってくれれば楽なのにってまず絶望感をくらってさいなまれて、そうしていても始まらないからお母さんは必死で小さい赤ちゃんを覗き込んで、どうしても赤ちゃんの気持ちを探ろうとしはじめる。
暑い寒いからはじまって、抱っこしてたらどこを見たいって思ってるのか、手を伸ばしたら何に近づこうとしてるのか、お腹がすくはずの時間の一時間も前に泣きわめきだしたら今日赤ちゃんの心に何が大きくふれたのか、生まれてから3ヶ月間なら3ヶ月間分の成長に応じて。
このように赤ちゃんの気持ちをひたすら推測しつづけていたら、ふと頭から自分が消えて赤ちゃんの気持ちそのまんまで考えてた。これが噂の、赤ちゃんと一緒に人生を生き直すってことか?と思ったのだった。