心もとない


 日曜は携帯買いに出かけた。とうとう一日たたないうちに電気を使い切ってしまうようになったから。ちょっと前までは、次のカッコイイのが出るまでずーっとこの携帯使うんだって思ってたのに、薄情なpno。やっぱりね、どんな大好きだった携帯でも電気が通じないとね。只のボディ。軽い気持ちでいざ名古屋駅ビックカメラへ。デザインは最低だけれど緑の立体的プッチが可愛いのとお財布ケータイ付きだってこと、ソニエリ持ったことないから気が向いたのとで、ソニエリのピンクのに決めた。機種が品切れだったから大須へ移動して無事入手。
 大須商店街入口の大須中華街ってビルに中華を食べに入った。入った店は完全なる菜食中華レストラン。私は入店するときちらっと表示を見て気付いていたんだけどにゃは席について、お茶飲んで、メニューを見て、注文するときにもまだ気付いてなくて、五目チャーハン・あんかけ固焼きそば・餃子二人前・中華っぽいラーメン、ってたくさん頼んでいくうちに「から揚げありますか?」ってお姉さんに聞いてみた。明らかに肉を求めているノリのにゃにお姉さんはやや困惑し「鶏肉風のから揚げはこちらにございますが…」にゃは「鶏肉 ふう?」こんなやり取りが目の前で繰り広げられる。自然界にもドッキリが存在するのか……という感じで、眺めた。出てきた料理たちはほんとに肉・卵・魚介・ニンニク類を一切使用していない。チャーハンの挽肉はカリカリに炒めた粒状の油揚げのようなもの、固焼きそばのあんかけの中の裂いた蒸し鶏は細長い不定形の油揚げのようなもの、細切りの豚肉は細切りの高野豆腐のようなものだった。どんどん届いてたくさん並んだ料理に、にゃは悲しそうな顔。悲しそう、って言ったら「悲しくなんてない。怒っているんだ」って、言った。にゃは最後に残った、自ら二人前頼んだふかふか焼き餃子にあまり箸をつけず、残りはオミヤゲにしてもらった。私に渡してきて「これは今週pnoがたべること」だって。今夜の夕食に食べたよ。美味しかった。